インターネット回線の速度測定結果は『PING』に注目しよう

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スマートフォン

MVNOの流行と共にスマートフォンの速度測定が流行していますが、測定結果で大切なのは『ダウンロード』や『アップロード』の値だけではないんです。

速度測定でわかること

通信速度

『Speedtest.net』などの通信速度測定アプリを使用して通信速度を測定すると、その場所その時間の『ダウンロード』や『アップロード』の速度を知ることができます。この2つの項目は様々なサイトで紹介されており意味も以下のように解りやすいので目にする機会が多いと思います。

ダウンロード サーバーからスマートフォンにデータをダウンロード(読み込む)する速度を表します。『下り速度』とも言われ、ブラウザでサイトを閲覧したりYouTubeで動画を視聴する場合にはダウンロードの数値が大きいほど早く読み込まれるので『良い環境』と言えるでしょう。
アップロード スマートフォンからサーバーにデータをアップロード(送る)する速度を表します。『上り速度』とも言われ。DropboxやGoogleドライブなどのクラウドにデータをアップロードする場合にはアップロードの数値が大きいほど早く完了するので『良い環境』と言えるでしょう。

PING

速度測定をした結果には『ダウンロード』や『アップロード』の他に『PING』と言う項目も測定され表示されていますが、実は『PING』がとても大切な数値なんです。

『PING』とは?

PING(ピング)とは日本語で言えば『応答速度』となります。応答速度とは『データを送信してから返事が返ってくるまでの所要時間』を表しています。

スマートフォンからサーバーへデータを送るとサーバーは必ず返事を返します。その返事を受け取ったスマートフォンは次のデータを送ります。これを繰り返すことでデータの送受信が行われています。
そのため、PING(サーバーからの返事が返ってくるまでの所要時間)が大きいと、それだけデータの送受信に時間がかかってしまいダウンロードやアップロードの完了が遅くなります。

したがって、アップロードやダウンロードと違いPINGの値が小さいほうが良い環境であると言えます。

データ通信には『PING』が重要

PINGの値が重要になってくるのは『リアルタイム性のある通信』を行う時です。

例えば、オンラインゲームやLINE通話(データ通信を用いた音声通話)など連続したデータ通信を行うのが『リアルタイム性のある通信』となります。この場合、PINGの値が大きいとデータのやり取りがリアルタイムよりも遅れてしまいデータの遅延が発生し声が遅れて届いたりしてしまいます。

したがって、オンラインゲームやIP電話などの場合には『PINGの値が小さい』環境である必要があります。ちなみに、IP電話の場合ではPINGは2桁(100よりも小さい値)でないと遅延が発生してしまい通話は難しいとされています

IP電話の場合、使用されている技術にもよりますがダウンロードやアップロードの速度は200kbps(0.2Mbps)ぐらいあれば問題ないとされています。

LTEと3Gによる『PING』の違い

LINE通話で音が途切れたり雑音が入ってしまったりする場合には『3G』での通信になっていることが多いです。『3G』での通信は、平均的にPINGの数値が大きくなってしまう傾向があるのでLINE通話のようなリアルタイム性のある通信は不向きです。

しかし、『LTE』はリアルタイム性のある通信を行うことを前提に設計されている(いわゆるVoLTE)のでPINGの値は比較的に小さくなります。そのため、LINE通話などのIP電話を使う場合には『LTE』での通信ができる環境で行うことをオススメします。

参考までにLTEと3Gで速度測定を行ってみました。1つ目の画像がLTEでの速度測定で2つめの画像が3Gでの速度測定です。PINGの値に注目するとLTEが2桁台なのに対して3Gは3桁台になっているのがわかると思います。

速度測定「LTE」速度測定「3G」

まとめ

速度の速さばかりに注目させているような企業はPINGの値が大きかったりするので要注意です。本当に品質の良いインターネット回線はダウンロードやアップロードの速度が並みでもPINGの値が小さいはずです。

逆にダウンロードやアップロードの速度はスマートフォンで通常利用するだけであれば数Mbpsぐらいで充分に使えます。TwitterやFacebookなどでテキスト主体のやり取りをするだけであれば100Kbps~400Kbpsだけでも充分使えるものです。

そのため、色々なサイトで速度測定が行われていますが、ダウンロードやアップロード速度に注目するのでは無く『PING』の値に注目してみると本当の品質がわかるかもしれません。